執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
少しだけ唇を解放してきた幹太が放つそのセクシーな声に、ゾクリと甘美な痺れが身体を支配する。
再び唇を押しつけてきた彼は、雫のすべてを奪うように舌と唇を使って愛撫をしてきた。
彼の熱が雫に触れるたび、吐息に甘さが含まれていく。そのことに気がつき恥ずかしくなりながらも、雫もまた幹太の唇を欲していた。
薄暗い地下駐車場。目を凝らさなければ車内の様子は見えないとはいえ、いつ人が通るかわからない場所だ。
こんなところでキスなんてしていてはいけない。頭ではわかっているのに、身体は彼から与えられるキスを拒むことなく受け入れていく。
誰かに見られてしまうかもしれない。そんなスリルが雫の心をより高揚させてしまうのだろうか。
彼がゆっくりと唇を離した瞬間、もっとしてほしいとおねだりするような視線を向けてしまう。
雫の顔を見た幹太は目を少しだけ見開くと、目尻を下げて柔らかい笑みを浮かべた。
「ダメだろう? 雫。そんなねだるような顔をしていては。俺が図に乗るぞ?」
大きな手のひらが雫の頬を優しく撫でていく。だが、その感触がまた雫を煽ってくるように思えてならない。