執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
そしてその代償として、幹太にすべてしわ寄せされてしまった。
幹太が疲れていることはわかっていたのに、強く止められなかった。それは雫が彼に甘えた結果だ。
大槻からの接触が怖くて彼に頼りっきりになっていたし、愛されているという実感がして心地よかったというのもあるだろう。
彼女失格だと言われても仕方がない。それほど幹太には無理を強いてしまったのだから。
何も反論などできるはずがない。キュッと拳を作って視線を落とすと、彼女はふぅと心底呆れたといわんばかりのため息をする。
「とりあえず看病は貴女に任せますが……。そろそろご自分の身の振り方を考えられてはいかがですか?」
「え?」
弾かれたように顔を上げると、真亜子は挑発的な目で射貫くように見つめてくる。
「彼にはいくらでも良縁がありますから。最有力候補は、この私かしら」
彼女は自分の胸に手を当て、自信ありげにその綺麗な唇で弧を描いた。
「私は貴女のように足を引っ張るなんてことはしない。それどころか、彼の仕事のサポートができますから」