執愛懐妊婚~内緒でママになるはずが、次期社長は滾る愛で囲い娶る~
先程リビングでしていた水埜とのやり取りを思い出す。倒れてしまい仕事ができなくなってしまった幹太の代わりに、彼女はその穴を埋めた。
真亜子は幹太の第二秘書として常に寄り添い、忙しい彼のサポートをしているのだろう。
それは雫では到底できない内容で、彼女はそれだけスキルがあるということだ。
彼のお荷物である雫では、彼女の足下にも及ばないのが現状だろう。
反論しない雫にどこか優越感を覚えたのか。真亜子の口は止まることはなかった。
「私の父は、佐合綜合システムの社長で会社は大きくなっていく一方です。いずれ永江物産と肩を並べても遜色ない会社になっていくわ。私はそんな会社の社長令嬢というわけよ」
彼女は雫に顔を近づけ、鼻先で笑う。
「彼が永江の社長になったとき、私が隣に立っても誰も異論ないほど完璧な社長夫人になる自信があるし、彼のバックアップができるわ。でも、貴女は? 彼の隣に胸を張って立つことができるかしら?」
できないことをわかっていて、彼女は敢えて雫に問いかけてきたのだろう。
顔を歪めた雫を見て、真亜子はフンと鼻で笑った。