組長様は孤独なお姫様を寵愛したい。
むしろ、三影はずっと守ってくれてたんだ。

色んな形で。


「…ありがとう、三影。私は大丈夫だから。ずっとずっと、ありがとう。」



ここで三影と再会出来たのも奇跡だ。


「茉白、お前なんでそんなに強いんだよ…。」


「強くないよ。三影の方が強いでしょ?」



男の子だし、なんだか背も高くなって体格も良くなってるし。


私なんかが戦ったら一瞬で倒されるだろう。


「ばか、そういう強いじゃねぇ。ほんと、あほ茉白。」


「あ、その呼び方やめてって言ったのに。」



…良かった。

さっきの暗い顔はもう無くなったみたい。



三影にはやっぱり笑顔が似合う。



「…これからは俺が守るから。お前のこと。」


「ん?今なにか…「何でもねぇよ。」



あれ、これさっきもあったような…。

絶対になにか言ってるはずなのに誤魔化すなんて。




まぁ良いけど…。



「あ、そうだ。私今、迷子になってて1回元の場所に戻りたいんだけど三影道教えてくれる?」



三影と話しててすっかり忘れてた。


私今迷子なんだった…。



「茉白ほんと昔から方向音痴だもんな。いいよ。部屋どの辺?」


「えっと…、あ、橘さんの横の部屋。」



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