組長様は孤独なお姫様を寵愛したい。
特徴といえばもうそれしか出てこない。


周りに何があったかとかも覚えていないから…。



「…は、頭の横の部屋…??」



…どうしてそんなに驚いた顔をしているのだろうか。


「本当だよ…?」


決して嘘では無い。



「いや疑ってるんじゃなくて、なんで部屋はまだ沢山あるのに頭の横なんだ…?」


…ん??

部屋は沢山ある…??


「それ本当なの?」


私は確か、空いてる部屋が無いから…て聞いてたんだけど。


「本当だよ、ほら。今俺たちの周りにある部屋もほとんど全部空き部屋だよ。」


「……え??」



い、いっぱいあるんですけど…?


橘さんは何か誤解をしていたのだろうか?いや、でも羽山さんは絶対に把握してたはずだよね。


…どうしてわざわざ横にしたんだろう。



「…気をつけろよ、茉白。」


「気をつけるって何を?」


「そりゃあ、頭から……っ、まぁとにかく気をつけろってことだ。」



…三影、急に顔赤くしてどうしたんだろう

しかも完全に濁されたよね。



「うん、分かった。気をつける。」




でも三影に言われて確かに改めて思った。

私は橘さんに対する警戒心が少し薄れつつあったけど、

きっと沢山部屋がある中で横にしたのもやっぱり私を監視しやすくする為なんだ。



絆されちゃいけない。

ちゃんと、気をつけないと______________。


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