組長様は孤独なお姫様を寵愛したい。
それから三影と昔話に花を咲かせながら歩いていると、なんだか見覚えのある光景になってきた。


「ほら、着いたぞ。ここだろ??」


「うん、ここ。ありがとう三影、助かった。」



あっという間に私の部屋へと着いて、なんだか少しホッとした。


…って、どうして三影はそんなに顔が赤いんだろうか。


「三影?顔赤いよ。」


確かにもう季節は夏に近づいてるけどそんなに暑くはないと思うんだけど…。



「っ、赤くねぇ。」

「ふふ、それは無理があるよ。鏡見てみたら?」


「…はぁ、お前こそ自分の笑顔を鏡で見てみろよ。」



…?

ん?どうして私が鏡に向かって笑う必要があるの。


……笑顔酷すぎた?もしかして。




普段から笑い慣れてないからやっぱ酷かったのかな。

…ちょっとショック。



「茉白、絶対勘違いしてるだろ。今。」


「え?」


「その、俺が鏡見ろって言ったのは…、うん、あれだ。あれ。」



…あれ??


三影はしばらく間を置くと急に私の肩に手をポンっと置いて




「可愛すぎるってことだアホ。」



そう言うと、疾風のごとき速さで走って去ってしまった。



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