探偵男子たちが強すぎる
立ち上がり、壱弥くんと夏音くんに伝わるよう二人をまっすぐ見据えた上で言ってみたけど、答えはどうだろうか。
「……はぁ、分かった。余裕が生まれる点については共感するしかないしな」
「レンちゃんに言われるとなんや弱いわウチっ。分かった分かった。仲間入り決定や」
眉間にシワを寄せていた壱弥くんたちも、首を縦に振ってくれたことで、ヒバリちゃんがまた飛び付いてきた。
「やった!蓮佳ー!」
「改めてよろしくね」
ヒバリちゃんを受けとめるとユウリくんも立ち上がる。そしてわたしへ握手を求めてきたから、手を差し出せば──
「よろ──!?」
手は握られることなく、そっとユウリくんの口元に運ばれ、手の甲に口付けられた。
「んぁー!?」
「はっ……!?」
「ちょっと!」
「おー流石、海外育ちー」
続々と驚きの声が聞こえてきて、即効でユウリくんは男の子たちに回収されていく。
「何してんのじゃユウリ!?そのきれいなお顔に拳いれてもいいんかぁー!?」
「ははっそれは遠慮しておきたいな」
拳を握り、ああん!と夏音くんはユウリくんに迫ってるも、ユウリくんは笑って受け流している様子。
「な、夏、落ち着けっ……」
「落ち着けって言うわりに、顔全然怒ってますやん。先輩」
「うるさいちびっ子。お前も怒ってるじゃんか」
「ちびっ……ケンカなら買いますけど?なんぼでも」
「俺も買うけど?いくらでも」
と、ユウリくんまぜたメンバーで殴るわ蹴るわ。また始まった。
パソコンを閉じて立ち上がった静空くんは『避難避難』とわたしのそばにやってくる。
「……あのさー血の気が多い仲間たち。おてては洗えば済むでしょーって聞いてないし」
「アタシもする!」
この後、ヒバリちゃんがわたしの頬に口付けたことで、リビングは荒れに荒れることとなった。