探偵男子たちが強すぎる
**

Masterという存在が本当に居るのかは分からない、そうユウリくんは言っていたけど……

【Master】──そう呼ばれている存在はどんな人で、どんな強さなのか……静空くんの情報収集力に任せるしかないけど、お風呂の中でつい考えてしまった。
そして時計を見れば、知らぬ間に長風呂してたことに気付き、浴室から出る。

「……いけない、明日も早起きなのに」

ただでさえ入るのが遅くなったのに、日付が変わりそうだった。まぁ……多分わたしが最後だから後に控えてる子はいないはず。でも早く寝ないと──

「……は」
「え」

ガラッと開けられたドア。
固まるわたしと──開けた主、壱弥くん。

目が合って数秒、パジャマの上を着ただけのわたしは徐々に恥ずかしさが極まり……

「き──んぐ!?」
「こんなとこで叫ぶなっ……」

叫ぶ一歩手前だったわたしの口を慌てて壱弥くんが(ふさ)ぎに来た。だけど、その勢いで壱弥くんに押され二人してバランスを崩し、床に倒れ込んでしまった。
ちょっとした痛みが来ると思い目を瞑るも、そんなことはなく……目を開ければ、わたしの頭を守ってくれた壱弥くんが覆いかぶさるようにいて……

「怪我、ないか」
「なっ、ない……!」

わたしは咄嗟にタオルで顔を隠しに行くも、何故か壱弥くんに止められ、何か言おうとした瞬間──

「……蓮──」
< 76 / 108 >

この作品をシェア

pagetop