探偵男子たちが強すぎる
ビー!ビー!と、警告音のような大きな音が鳴り響き出した。

「な、なんだよこれっ」

壱弥くんは覆いかぶさったまま、何事かと風呂場を見渡す。
すると──

「なんやこの音!レンちゃんは無事か!って……」
「もう何ですか明日早起きなの、に」

走って来た夏音くんと紫音くんがわたしたちのことを見て驚き、一瞬にして怖い顔へと変わる。

「……夜な夜なレンちゃんに何しとんじゃイチ。理由はなんであれ許さんぞ」
「とりあえず理由は後でええから先輩から離れてくれます?」

バキバキと指を鳴らしながら二人が中へ入ってくると、その後ろから静空くんがやって来て洗面台に置いてあるヒヨコのおもちゃを手に取った。アラーム音はヒヨコからだったらしく、静空くんはボタンを押して音を消す。

「ふーうるさかったー」
「……なんだよ今の音は」

立ち上がり静空くんへ尋ねる壱弥くん。
わたしも、と思ったけどなんだか力が抜けてそのまま座り込むことに。

「ここ男だらけだからね、万が一ムフフな展開なんてことがあるやもと思って、レンレンの一定の体温や姿勢の変化で緊急時に作動するようにしといたの」

と、また元の位置に戻されたヒヨコ。

「というか、レンレン……」

静空くんの視線が床にあるパジャマのズボンへと向くと、一瞬でわたしの視界が真っ暗になった。
なぜかというと、黒相兄弟と壱弥くんが自分たちの上着や近くにあったタオルをわたしにかけたから。

「とりあえずリビング集合やな」
「ノンノン笑顔こわ」
「先輩はゆっくり着替えて来ていいからね」

夏音くんが壱弥くんを引っ張りながら、皆リビングへ向かい、閉められた扉。

「上のTシャツ、長くて良かった……」

顔が熱いけどすぐに着替えて、わたしもリビングへと向かった──
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