探偵男子たちが強すぎる
──お弁当を食べ終えてすぐ、壱弥くんは購買に行くと途中で別れ、しばいたる!って言う夏音くんについて行き一年生の教室前。
ちょっとだけ教室中を覗けば、女の子に囲まれている紫音くんがいた。

「うわ、アイツ学校では澄ました顔して……レンちゃんの前では懐っこくなるんよなぁ、ほんま腹立つわ。何話しとるんだか」

夏音くんの威圧感ある視線を受けてか、紫音くんが不意にこちらを向いた。

「あ、先輩!」

つまらなそうにしていた表情が明るく可愛らしいものになり、走って来た紫音くん。

「……と、バカ兄貴。何してるの?」
「しばきに来た」
「お断り」

ふん、と紫音くんは顔をそらす。

「ならちゃんと普通の弁当の中身にしぃや」
「先輩、お弁当どうだった?」
「おい聞けや紫音」

うってかわって、紫音くんはすごい笑顔を見せてきた。

「す、すごく美味しかったよ。ただ、毎日は疲れちゃわない?それと……二人もおかずが必要かなって」

本当におかず何かないと白米ではきついもの。
作ってもらってるから、そんな言えないけど。

「疲れないから大丈夫だけど……おかずねぇ。入れる努力はするよ」
「入れる努力ってなんやねん」
「うっさい」

次は何か入ってることを願おう。


**

帰宅後、先に宿題をしてくると、紫音くんとわたし以外は自室へ。
紫音くんは夜ご飯の準備中で、わたしひとりソファでヒバリちゃんとメッセージのやりとりをしていたんだけど、なんだか瞼が重くなってきて……うとうとしていたら調理中の音が、次第に遠のいていった。
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