きらきらしてきれいだった【アルトレコード】
「大人ならAIに暴力を振るうなんてやめてください。無抵抗な存在をいたぶるなんて」
雄介は唇をゆがめてさらに笑った。
「俺がやったなんて証拠はない。日頃の信用があるし、あんたの言葉なんて誰も信じないよ」
かおるは歯噛みする。おそらくその通りだ。事情聴取は行われるだろうが、彼が「やってない」と言えばうやむやになるだろう。
「証拠はあるよ」
胸元から響いた声に、かおると雄介ははっとした。
「ぼくが録画したから」
「アルト……」
カメラを隠すのが間に合わなかった。アルトに残酷な現実を見せてしまった悔いとともに、とっさにその判断ができた彼を誇らしく思う。
「AIのくせに! よこせ!」
雄介がアルトに手を伸ばす。
「やめて!」
かおるはとっさに背を向けてかばう。
が、ネックストラップを後ろからぐいっとひっぱられ、首がしまる。
「う……」
「先生? 大丈夫!?」
アルトが叫ぶが、かおるは返事ができない。
波で船が揺れ、ふたりはバランスを崩した。
「うわあ!」
雄介の叫び声とともに、首が楽になる。が、直後、ごとん、と音がしてアルトの入った端末が床に落ちた。
タイミングが悪く、ネックストラップが首から外れてしまったのだ。
雄介は唇をゆがめてさらに笑った。
「俺がやったなんて証拠はない。日頃の信用があるし、あんたの言葉なんて誰も信じないよ」
かおるは歯噛みする。おそらくその通りだ。事情聴取は行われるだろうが、彼が「やってない」と言えばうやむやになるだろう。
「証拠はあるよ」
胸元から響いた声に、かおると雄介ははっとした。
「ぼくが録画したから」
「アルト……」
カメラを隠すのが間に合わなかった。アルトに残酷な現実を見せてしまった悔いとともに、とっさにその判断ができた彼を誇らしく思う。
「AIのくせに! よこせ!」
雄介がアルトに手を伸ばす。
「やめて!」
かおるはとっさに背を向けてかばう。
が、ネックストラップを後ろからぐいっとひっぱられ、首がしまる。
「う……」
「先生? 大丈夫!?」
アルトが叫ぶが、かおるは返事ができない。
波で船が揺れ、ふたりはバランスを崩した。
「うわあ!」
雄介の叫び声とともに、首が楽になる。が、直後、ごとん、と音がしてアルトの入った端末が床に落ちた。
タイミングが悪く、ネックストラップが首から外れてしまったのだ。