何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした
言うなり翠さまは冷蔵庫から牛乳を、パントリーからは何やらカラフルなパッケージの袋を取り出すと深い器にそれらを入れ、
「出来たぞ」
デンッと目の前にボウルが置かれ、スプーンが差し出された。
おずおずとそれを口に運んでみると…
カリリとまるでスナック菓子のような食感と甘さ。
美味しいけれど…これは食事ではない。
わたしが教え込まれた『食事』というものは…
「どうだ?うまいか?」
興味津々な表情でわたしの顔を覗いてくる翠さまを一瞥(いちべつ)するとわたしは勢い良く立ち上がり、
「今日は夕飯しか作れないかも知れませんが、明日から全ての食事管理はわたしがやりますっ!!」
そう、声高らかに宣言した。
翠さまは驚きのあまり二歩後退り、
「す、すず…?いきなりどうした…?」
目をパチクリさせている。
「お三方の朝昼晩1日3食の食事の管理をさせていただきます!こんな乱れたお食事をされていて黙って見ているわけにはいきませんっ」
「そ、それは嬉しいけどさ…。さっきも言ったけど、あいつらは家で飯食わねぇし。俺はすずの作った飯なら食うけど、」
「…そんなの、許しません」
「…す、」
「わたしが、皆様を心身共に健康にしてみせます!!」