何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした
今は初秋。
部屋には今の時期からもっと深くなった秋にも着られる洋服たち。
それらをまるで着せ替え人形にでもなったかのように次から次へと服を着て鏡の前に立たされては脱がされた。
「ごめんなさいね。翠くんったらすずちゃんのイメージをただ『可愛い』としか答えないものだから服のテイストも絞り込むことが出来なくて…」
口を動かしながらも洋服を吟味する手も止めずに千聖さまは続けて、
「でも、あの翠くんが堕ちた相手がすずちゃんで良かった」
鏡越しにニッコリと笑った。
「え?」
翠さまが、わたしに、おちた__?
それって__、
「あの、それってどういう意味なのでしょうか?」
さっぱり意味が分からず、首を傾げた。
千聖さまは一瞬ビックリされたけれど、すぐに「ウフフ」とおかしそうに笑うと
「それはね、本人に直接聞いてみるといいわよ」
そう言ってわたしにウインクしてみせた。
千聖さまは同性のわたしでもドキリとしてしまうほど可愛いひと。