絆の光は未来へ

検査結果

内診室から診察室に戻ったあゆかは、制服のスカートを整え、ランドリーバスケットから取り出したショーツを身に付けた。

まだ身体の奥に残る、奇妙な感覚。そして、光希の指が触れたデリケートな部位の記憶が、熱となって頬に集まる。

診察室の椅子に座ると、光希は静かにカルテを広げた。彼のコンタクトレンズ越しの眼差しは、先ほどとは打って変わって、あゆかの顔に向けられている。

その表情は、やはり医師としての真剣さに満ちていたが、幼馴染みである彼だからこそ、その奥に微かな気遣いの色が見て取れた。

「あゆかさん」

光希の声は、診察中と同じく落ち着いていた。しかし、その声のトーンに、あゆかはどこか、ただならぬ気配を感じ取った。

「今回の検査の結果ですが……子宮の炎症が、前回よりも少し進行しています」

光希の言葉が、あゆかの耳に重く響いた。分かっていたことだった。最近、下腹部に鈍い痛みを感じることが増え、体調もすぐれない日があった。

それでも、彼に心配をかけたくなくて、「いつも通り」だと答えてしまった。
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