絆の光は未来へ
絶望の瞬間 歪んだ欲望の告白
あゆかが診察室に入った途端、背後でカチャリ、と鍵が閉まる音がしました。

「えっ?」

あゆかが疑問に思い振り返った、その瞬間でした。医学生は何も言わず、無言であゆかの腕を掴むと、彼女を右隣の内診室へと連れ込んだ。

突然のことに、あゆかの思考は完全に停止した。

医学生は、そのままあゆかを内診台へ無理矢理押し付け、 戸惑いと恐怖に目を見開くあゆかの上に、彼は素早く馬乗りになり、その体をがっちりと固定します。

「何を……っ!」

あゆかは叫ぼうとしましたが、彼の重みが体を拘束し、うまく声が出ません。

医学生は何も言わず、自分の白衣のポケットから、隠し持っていた数本の布の様なものを取り出しました。

冷たい感触のそれが、あゆかの片手首に巻きつけられ、きつく締め上げられます。続いてもう一方の手、そして両足も次々に拘束されていきました。

あゆかは必死に抵抗しました。
足で蹴り上げ、体をよじり、腕を引き抜こうとします。

しかし、疲労困憊の体に、男性の力に叶うはずがない。抵抗すればするほど、布は皮膚に食い込み、呼吸すら苦しくなってきました。

医学生の顔は無表情のままで、一切の感情を読み取ることができないのが余計に恐怖だった。
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