絆の光は未来へ
一ノ瀬は途中で詰まった光希のことばに続けた。

「お前は最後までやり抜いた。それが悪いことだとは思わない。お前には、そうしなければならない理由があったんだろう?」

俺は頷いた。「父親も働ける状態じゃ無かったからな。母親の医療費もかかっていた。俺が稼がなければ、家族が路頭に迷うところだった。」

「だから、お前は自分を犠牲にしてでも家族を守った。それは立派なことだ。そして、その経験があるからこそ、今のお前がある。俺は、あの頃から変わらず、お前を尊敬している。」 

「こんな汚れた過去を持つ俺を、それでも友だと言ってくれるのか?」 

「汚れた過去なんてない!」一ノ瀬は断言した。

「俺たちは同じ場所から始まって、それぞれ違う道を歩んで、また同じ場所で出会った。それは偶然じゃない。運命だ。俺はそんなお前を尊敬している。そして、あの頃から変わらず、友だと思っている。」

俺は、心からの感謝を込めて言った。

「ありがとう、蓮。」
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