絆の光は未来へ
「あゆか、やはり一度きちんと検査を受けよう」

そう提案したが、あゆかは「新人だから疲れているだけだよ。」

中々取り合おうとしなかった。

ある日の午後、光希が病院から帰宅して自宅で書類整理をしていると、隣の部屋からあゆかの小さなうめき声が聞こえた。

慌てて駆けつけると、あゆかはベッドに横たわり、顔を青ざめさせていた。

「大丈夫か、あゆか?やっぱり病院に行こう」

光希は優しく彼女の額に触れた。熱はないが、呼吸が少し荒く、冷や汗をかいている。あゆかは光希の手を握りしめ、力なく首を振った。

「…大丈夫。少し、横になっていれば…きっと疲れているだけ」

その細い声に、光希は無理強いすることをやめたが、心配は募るばかりだった。彼女の体調の変化が、ただ事ではないことは明らかだった。

光希の心の中に、医師としての知識から来る、漠然とした、しかし確かな予感が芽生え始めていた。それは、不安と同時に、温かい期待のようなものも孕んでいた。

そんな時に病院からのオンコールがあった。
何とも言えない不安のなか、素早く準備して出発しなければならない苛立ちやもどかしさを感じていた。

「戻れそうなら帰るようにする。ただ、何かあったらスマホに必ず連絡しろ!自分の身体は自分しか分からねぇんだからな!」

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