お誕生日は結婚式のおままごと?!
そして皆でひとしくんおお母さんが作ったホットケーキを食べて、カルピスを飲んで、あっこちゃんの持ってきてくれたポテトチップスとポッキーを食べてしばらく幸せに過ごしました。
「みわちゃん、お誕生日おめでとう!小学校1年生で同じクラスになってからの親友やんね!これからもよろしくね!」
あっこちゃんはそう言って、みわちゃんにくまのぬいぐるみをプレゼントしました。
「ありがとう!あっこちゃんの誕生日、今年もいいお返しさせてもらうね。」
2人は親友になってから、毎年お誕生日にプレゼントを渡し合っています。
「いよいよお兄ちゃんのプレゼントの番やな。はい、お兄ちゃん、手紙。」
「う、うん。みわちゃん、ちょっと子ども部屋行こう。2人がいいねん。」
「う、うん。んじゃ行こう。お邪魔しまーす。」
いつもより片付いている子ども部屋に、みわちゃんはちょっとキョロキョロして、ひとしくんのイスに座りました。
ひとしくんはあきらくんのイスに座ってみわちゃんとむかいあいました。
「ハッピバースデーみわちゃん!実は、ぼくは君が好きなんだぜBABY!あかん、BABYって言葉は歌だけで充分や!あのマセガキめ。。。」
「ん?ひとしくん、なんて?」
「いや、さっきのは忘れて!」
仁くんは慌ててあきらくんの書いたラブレターをポッケにしまいました。そして、ポッケからお父さんにもらった指輪のケースを取り出して、左手に握りしめました。
「ん?ひとしくん、それ何?」
「こ、これがぼくからの誕生日プレゼントやねん!みわちゃん、ぼくと結婚してください!」
「え?え?」
みわちゃんは目を丸くして驚いています。
ひとしくんは、すかさず指輪ケースをみわちゃんに見せ、パカッとケースを開きました。そこには。。。
大きめのくまの指輪が入っていたのでした。
「これ、この間家族でファミレスに行ったときに見つけてん。」
「めっちゃかわいい!でも、結婚?」
「うん。みわちゃんは嫌かなぁ?」
「ううん!ありがとう!んじゃ、婚約指輪やね。大事にするね。」
みわちゃんは、右手の薬指にくまの指輪をはめて。。。そして、にっこり笑いました。
「お兄ちゃん、おめでとうー!」
タタタターン♩タタタターン♩タタタタ♩タタタタ♩タタタタ♩タタタタ♩
タッタターン♩タータタータッタッタータラターン♩タラターン♩
あきらくんとピアニカを抱えたあっこちゃんが子ども部屋に入って祝福しにきました。ー
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