お誕生日は結婚式のおままごと?!
「あー、今日は幸せな1日やったなぁ。ひとしくんと私、婚約したんやなぁ。えへへ。。。早く帰って家族にお話しなくっちゃ!」
「みわちゃん!」
振り返ると、なんとさっき話していたかっちくんがギターを抱えて立っていました。
「かっちくん!何?どうしたん?」
「ちょっと話があるんやけど、公園行かへん?」
「えー。かっちくん、これ見てよ!ひとしくんがくれた婚約指輪!かわいいやろ?早く帰って家族に報告したいんやけど。。。」
そう言ってみわちゃんが右手を見せると、かっちくんは顔をひきつらせてみわちゃんの右手を強く握りました。
そして、公園へとグイグイ引っ張って行きました。
「ちょっと!かっちくん!」
「すぐ済むから!そこのベンチに座って!」
そしてみわちゃんはしぶしぶブランコの横のベンチに座りました。
そうするとかっちくんはにっこり笑いました。
「おれの歌を聴いてくれー!スタンドバイミー♩」
ウェンザナイッ♩ハズカム♩
始まりました、かっちくんの弾き語りです。
みわちゃんは一応拍手を送りました。
ダーリンダーリン♩スタンドバイミー♩ウォーウォーウォー♩
みわちゃんは曲が終わるまで大人しく聴いていました。
そして、曲が終わって。。。
辺りは真っ暗です。誰もいません。
「あ、ありがとう。この歌がプレゼントってことかな?もうそろそろ帰らんとお母さんが心配するから。」
「ふふふ。プレゼントは音楽じゃないよ。おれからの熱いキスや!」
そう言うとかっちくんはギターを背中の後ろに回してみわちゃんにキスをしようと迫ってきました。
「ちょ、ちょっと!かっちくん!何する気なん?」
「チュー!」
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