五妃伝 ~玉座に咲く愛~
目を覚ました玉蓮は、天井を見つめたまま、しばらく動けなかった。
口の中に残る苦みと、腹の奥を刺すような痛み――それが、確かに毒だったことを物語っていた。
「……召し上げの日は?」
かすれた声で尋ねると、傍らで看病していた父が、無言で首を横に振った。
「そんな……あと、三年……」
玉蓮は目頭を押さえ、静かに涙をこぼした。
体の痛みよりも、心の痛みの方が強かった。
これで、もう皇帝のそばには行けない――そう思った、その時だった。
「陛下がおいでです!」
邸内が騒がしくなり、侍女たちが慌てて出入りする。
扉が開かれ、静かに一人の男が現れた。裾の長い濃青の衣。気品ある立ち姿。
そこに立っていたのは、ほかでもない――皇帝・蒼玄曜だった。
口の中に残る苦みと、腹の奥を刺すような痛み――それが、確かに毒だったことを物語っていた。
「……召し上げの日は?」
かすれた声で尋ねると、傍らで看病していた父が、無言で首を横に振った。
「そんな……あと、三年……」
玉蓮は目頭を押さえ、静かに涙をこぼした。
体の痛みよりも、心の痛みの方が強かった。
これで、もう皇帝のそばには行けない――そう思った、その時だった。
「陛下がおいでです!」
邸内が騒がしくなり、侍女たちが慌てて出入りする。
扉が開かれ、静かに一人の男が現れた。裾の長い濃青の衣。気品ある立ち姿。
そこに立っていたのは、ほかでもない――皇帝・蒼玄曜だった。