青春の軌跡!
「ごめん、ごめん。つい悪ノリしちゃった。香月ちゃんには内緒にしてね?大事な後輩をいじめられたって殴り込んで来そうだから」

「え、オレはもうちょっと真木で遊びたいっすけど。感情的になったセンパイも、それはそれで弄りがいがあって楽しいし」

石田はとりあえず、田仲をじと目で睨む。

「はい、真木くん、確認したよ。最後の写真が凄くよかったから、それと差し替えてって香月ちゃんに伝えて。それと文章の間違いはきっちり直ってて、こっちに関しては文句なしの合格。これで進めてもらえるかな。完成したらまた見せに来て」

慌てて笹崎に向き直った石田は、差し出されたSDカードとUSBメモリを受け取る。
これでようやく戻れると内心安堵して、石田は「わかりました」と返して笹崎に背を向ける。
くるっと向きを変えた瞬間目が合った田仲は、面白がるような笑みを顔に浮かべて口を開いた。

「正直な話、真木は女子が何人いたら生徒会に鞍替えしてくれんの?」

やっぱり、この人のことが苦手だ。そう再認識した石田は田仲を無視してすたすたとドアに向かい、出て行く直前であえて笹崎の方だけを見て「失礼しました」と告げて生徒会を後にした。
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