日本—ヤマト—の女帝
「天皇様、この度は私がついておきながらことの事態を大きくしてしまい申し訳ございませんでした。どうかお許しくださいませ」
「なぁに、日高が気にすることでない。今は私と其方しかおらんのだから父上と呼んでくれ」
顔色は良さそうだ。表情も明るい。
きっともう前のように倒れることはないだろう。
「はい、父上」
「うむ。……して、川津は皇太子としてあるべき行いをしているのか、不安になってくるのだ」
私が言いたかったことを父から出してきた。
失礼のないように、怒りを悟られないように言葉を選んでいく。
「ご冗談も大概にしてください。もう川津皇子も十八。大人でございます。先日のあの様子も自覚が足りないように思われます」
「そうじゃの……」