サヨナラじゃない
〚いい人もいるんだな〛
はぁ、
心の中で溜息をついてしまう。
あー、そういえば。この女みたいなの、高校にもいたなぁ。
自分が可愛いと思っている。なんていうか、自意識過剰な人。
少しこの女と話してみてわかったよ。
あの女はデコしまくりな、この店の雰囲気とはかけ離れた日記帳を差し出してきた。ついでに私に対して、イヤーな視線もつけてね。
雨坂ちゃんとアラレも、流石に苦笑いを浮かべていた。
女は日記帳を見せびらかすよう身振り手振りをする。
「この日記帳、○○って店限定なんですよぉ♡」
は?
喉まででかかった言葉を飲み込む。
いや、自分の店の商品を紹介するのはわかるよ。うん。
でも、関係ないお店の商品を紹介?
意味がわからない。
この女の意図が読めない。
「ごめんなさい、意味がわからなー」
「何言ってるんです?」
私がさっと怒ろうとすると、まるで地を這うような声がした。ーー雨坂ちゃんだ。
「へ…、こ、小桜さん何を言って…」
言ってるの?
そんな声も出ないほど戸惑ってるのが、この女から伺える。
「やめてくださいです。貴女の発言、そして行動はこの店の信用にも関わります。ふざけないでください。」
「……」
私とアラレは呆気に取られてしまった。
「最低限ルール、そしてマナーも守れないのなら…」
そこで言葉を止める雨坂ちゃん。
そして低音でいう。
「出ていってくれてもいいんですよ?」
「ひっ…!」
女は怖がって、すぐになかに戻っていった。
心の中で溜息をついてしまう。
あー、そういえば。この女みたいなの、高校にもいたなぁ。
自分が可愛いと思っている。なんていうか、自意識過剰な人。
少しこの女と話してみてわかったよ。
あの女はデコしまくりな、この店の雰囲気とはかけ離れた日記帳を差し出してきた。ついでに私に対して、イヤーな視線もつけてね。
雨坂ちゃんとアラレも、流石に苦笑いを浮かべていた。
女は日記帳を見せびらかすよう身振り手振りをする。
「この日記帳、○○って店限定なんですよぉ♡」
は?
喉まででかかった言葉を飲み込む。
いや、自分の店の商品を紹介するのはわかるよ。うん。
でも、関係ないお店の商品を紹介?
意味がわからない。
この女の意図が読めない。
「ごめんなさい、意味がわからなー」
「何言ってるんです?」
私がさっと怒ろうとすると、まるで地を這うような声がした。ーー雨坂ちゃんだ。
「へ…、こ、小桜さん何を言って…」
言ってるの?
そんな声も出ないほど戸惑ってるのが、この女から伺える。
「やめてくださいです。貴女の発言、そして行動はこの店の信用にも関わります。ふざけないでください。」
「……」
私とアラレは呆気に取られてしまった。
「最低限ルール、そしてマナーも守れないのなら…」
そこで言葉を止める雨坂ちゃん。
そして低音でいう。
「出ていってくれてもいいんですよ?」
「ひっ…!」
女は怖がって、すぐになかに戻っていった。