誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
テレビの音が流れているはずなのに、内容なんてまるで頭に入らなかった。

隼人さんの隣にいるだけで、胸がそわそわして落ち着かない。

ちら、と彼の横顔を見る。

真剣にテレビを見ているようで、ふと視線を感じたのか、隼人さんがこちらに目を向けた。

私は慌てて視線を戻した――そのつもりだったのに。

「……」

突然、テレビのリモコンを手に取った隼人さんが、画面をプツンと消した。

「えっ?」

驚いて振り返ると、すぐそこに彼の顔があった。

距離が、近い。

「……俺のこと、見すぎ。」

そう囁く声が、胸に響く。

「だって……かっこいいんだもん。」

そう答えた瞬間、彼の唇が、私の唇に触れた。

一度だけじゃない。

そっと、けれど確かに何度も重なり合う口づけ。
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