誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
呼吸が乱れる。心が軋む。

なのに、恐くない。

彼の目が、真剣だった。

私を見ている。肌ではなく、心を見ている。

だから、私はすべてを預けた。

ゆっくりと、静かに、でも確かに、彼とひとつになっていく。

「……好きだよ。」

その一言が、全身にしみわたる。

彼の動きが深くなるたび、私の奥に波が押し寄せてくる。

浅く、深く、たしかなリズムで、愛を刻んでいく。

視線が絡み合い、息が重なる。

言葉にならない想いが、肌を通して伝わる。

まるで、長い夢の中でずっと探していたものが、やっと見つかったような……そんな感覚だった。

熱が高まる。心も体も、彼に満たされていく。

ただの行為ではない。

これは、約束だと思った。

私を大切にするという、静かな誓い。

これからの未来を共に歩むという、無言の祈り。
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