誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
思わず私は声を上げた。

「まあまあ、落ち着いて。」

上林さんは涼しい顔で微笑む。

「……あら、じゃあもう子供OKってこと?」

「は、はい?」

私は開いた口がふさがらなかった。

「だってゴムいらないってことは、そういうことでしょ?」

彼女は、コトバをさらりと口にした。

「ちょ、ちょっと待ってください!誰もそんなこと……!」

「大体このゴム。いつからバッグの中にあるの?」

「最近もらったのよ?ノベルティか何かで。」

彼女は軽くウィンクしてみせた。

「でもいいじゃない。結婚考えてるなら、使わなくてもいいと思うのよね」

それは、つまり……。

子作りしろってことですか!?

「……っ」

私は言葉が見つからず、頬を真っ赤に染めるしかなかった。
< 188 / 291 >

この作品をシェア

pagetop