誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「……大丈夫?」

彼の声に、小さくうなずいた。

私はもう、すべてを預ける覚悟をしていた。

「怖くないよ。俺がいる。」

その言葉に救われる。

私は彼の目をまっすぐに見つめた。

――愛されている。今、この瞬間。

シーツの上で交わる視線と鼓動。

ふたりを隔てていたすべての壁が、いま静かに溶けていく。

「もう、離れられないね。」

彼の囁きに、私は微笑む。

「ずっと、そばにいて。」

そして再び、唇が重なる。

深く、優しく、愛おしさだけが部屋を満たしていた。

隼人さんで満たされる。

心も体も一つになって、激しく隼人さんが私を攻める。

「紗英、愛している。愛しているんだ。」

切ない表情が私を熱くする。

「私も愛している。」

「受け取って。俺の熱を。」
< 195 / 291 >

この作品をシェア

pagetop