誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「……え?今、なんて?」

「だから……したいの。ずっと、我慢してたの。……私だって、女なんですから」

気づけば唇が震えていた。頬も熱い。

でも、言えた。言いたかった。触れてほしかった。

「……紗英」

隼人さんがゆっくりと体を起こし、私の手を取った。

「そうやって、自分から言ってくれるなんて……ヤバいくらい嬉しい」

そのまま彼の腕の中に抱き寄せられる。

穏やかな力強さ。包み込まれるような、あの安心感。

「紗英、俺に甘えて。遠慮も我慢もいらない。……全部、俺にぶつけて」

目が合った。

優しくて、でもどこか獣のような光を宿した瞳。

その視線に、心も身体も溶けていく気がした。

「じゃあ……甘える。今夜は、隼人さんの彼女として、いっぱい甘えるからね」

「うん、たっぷり愛してやるよ」

キスは、もうすぐそこにあった。
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