誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「週末、もしかして……熱い夜だったとか?」

「……っ!!」

思わず顔が真っ赤になる。

どうして分かるんだろう、この人。

「そっかぁ。逆に熱い夜を過ごしちゃったかぁ。」

美羽さんは、湯呑みを見つめながら、少し遠くを見るような表情をした。

「私の時は、誘ってもしてくれなかったな。」

「えっ……?」

私はお湯をこぼしそうになりながら、美羽さんの顔を見た。

彼女はふっと笑って、冗談めかした口調で続ける。

「疲れてるから勘弁して、みたいな?そんなのばっかりだったのよ、あの頃の彼。」

——そんな隼人さんが?

今の彼からは想像もつかない。

「だから……浮気したの。私。」

「えっ⁉」

突然の告白に、今度こそ言葉を失った。

「もうね、抱いてくれない男なんて、彼氏じゃないじゃない。こっちは女なんだから、触れてほしい夜だってあるじゃない?」
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