誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「仕事、忙しくて彼女を放っておいてるんですって?」

美羽さんの、少し甘えたような声が聞こえる。

隼人さんは、短くため息を吐くように答えた。

「そんなことないよ。」

「でも、篠原さん言ってたわよ。最近、抱いてくれないって。」

その瞬間、私の心臓が大きく脈打った。

(うそ……なんで、そんなこと……)

冗談っぽく言ったのだとしても、それは私たちだけの夜のこと。

それを他人に話すなんて、していない……はず。

「……」

隼人さんは何も言わなかった。

「ねえ、覚えてる?前は、私のこと、週に三回は抱いてたのに。」

——過去の話。

でも、それを今、隣で言われて、何も否定しないって……どういうこと?

「もしかして、篠原さんに飽きちゃった?」
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