誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
その声に、胸が熱くなる。

ボタンが一つ、また一つと外され、シャツが滑り落ちた。彼の指先が肌に触れるたび、私はかすかに震える。

「やっぱり……君じゃなきゃ、ダメだ。」

深く深く、繋がっていく。

彼の中にある情熱が、私を満たしていく。

何度も、何度も。

まるで、失っていた時間を埋めるかのように。

「……隼人さん……」

私は彼の名を呼びながら、目を閉じた。

愛されている――それが全身に伝わる夜だった。

シーツに包まれ、静かな呼吸だけが響く部屋。

私は隼人さんの肩にそっと寄り添いながら、心の奥に小さな棘を抱えていた。

「……ほんとは、少し怖かった。」

私の言葉に、隼人さんの指先が私の髪をすくった。

「美羽さんのこと……まだ、気になってる?」
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