誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
私は黙ったまま、うなずく代わりに彼の胸元を指先でなぞった。

隼人さんは私の手を取って、自分の唇にあてた。

「信じろよ、俺を。」

その声は、いつになく真剣で、どこまでも優しかった。

「俺が抱きたいのは、君だけだ。誰かと比べてるわけじゃない。…最初から、ずっと紗英だけを見てる。」

私は彼を見上げた。その瞳に嘘はなくて、まっすぐに私を映していた。

「……じゃあ、もっと信じていい?」

「うん。全部預けていいよ。俺は、おまえを泣かせない。」

その言葉に、ようやく心がふわりとほどけていった。

私はもう一度、隼人さんの胸に顔を埋めた。

――たとえ何があっても、この人を信じたい。

信じて、愛して、進んでいきたい。

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