誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
「紗英、こっち見て」

名前を呼ばれるたび、体が疼く。

一条さんの視線に、心の奥まで射抜かれる。

まるで全てを見透かされているようで、同時に、全てを包まれているようだった。

「紗英、君は俺のものだ。」

低くて熱を帯びた声に、身体が震える。

重なった体に、激情の波が押し寄せる。

「一条さん……」

その声に彼が小さく息を呑む。

「誠人って呼んで。」

彼の本気が伝わってくる。

「誠人……さん……」

そう口にしただけで、彼の動きが変わった。

必死で、狂おしいほどに私を求める。

その動きに、私の奥底から快感が押し寄せる。

「好きだ、紗英。」

耳元で囁かれる愛の言葉が、まるで呪文のように全身をとろけさせる。

「私も、誠人が好き……」

言葉のたびに、心と体が一つになっていく。

「俺達、ずっと一緒だよな。」

彼の激しい吐息に、もう何も抗えない。



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