誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
隼人さんは、ゆっくりと頷き、私の目をまっすぐ見つめたまま、力強く答えた。

「――誓います。」

その声が、胸の奥にまで響いた。

続いて、私の番だった。

「篠原紗英さん。あなたは桐生隼人さんを夫とし、病める時も健やかなるときも、永遠に寄り添い、これを敬い、愛し、支え続けることを誓いますか?」

隼人さんの瞳が、私だけを映している。

どんな迷いも、苦しみも、この瞬間すべてを乗り越えられる気がした。

「――誓います。」

私ははっきりと答えた。

司祭が柔らかく微笑む。

「では、誓いのキスを。」

隼人さんが一歩近づき、私の頬に手を添え、優しく――そしてゆっくりと唇を重ねた。

唇が触れた瞬間、会場は静寂に包まれ、それがただの“式の儀式”ではなく、ふたりの「これから」を象徴する、永遠の約束になった。

拍手が起きる中、私は心の中でそっと呟いた。
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