誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
見つめ合うと隼人さんが唇にキスを落とす。

「んん……」

情熱的なキスに心も奪われる。

「紗英、ベッドに来て。」

隼人さんに導かれベッドに腰を下ろす。

「ああ、紗英。本当に綺麗だよ。」

隼人さんは私を見つめながら押し倒した。

「嬉しい……」

隼人さんに綺麗だと言われると、本当に綺麗になった気がする。 

隼人さんの唇が、私の肌をゆっくりとなぞっていく。

首筋から鎖骨へ、そこから胸、お腹、腰……一つ一つ、まるで私の存在を確かめるように優しく、丁寧にキスを落としていく。

「……隼人さん……」

声にならない吐息が漏れるたびに、心地よさが波のように押し寄せてくる。

彼の温もりが、私の奥まで染み込んでくるようで、触れられるたびに体が震えた。

「大丈夫……全部、愛してるから。」

その言葉が耳元に届いたとき、私はもう何も恐れずに、すべてを預けようと思った。

ふたりの間に流れる時間が、優しく、そして確かに、深く重なっていく――
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