誰にでも優しいくせに、私だけに本気なんてズルい– 遊び人エリートのくせに、溺愛が止まらない –
身体が重なり合い、私たちは静かに、そして確かに溶け合っていく。

隼人さんの動きに合わせて、私の心と体も熱を帯びていった。

「もっと……気持ちよくなって。」

耳元に囁かれるその声に、私は心の奥まで満たされていく。

「愛してるよ、紗英。」

「私も……愛してる。」

吐息と、肌と肌が触れ合う音が、部屋の中に優しく響いていた。

そのひとつひとつが、確かに私たちが夫婦であることを刻んでいく。

「ああ……本当に、結婚したんだね。」

隼人さんのその呟きが、少しだけ震えていた。

私は彼の頬に触れ、まっすぐに言葉を返す。

「もう、離さないで。ずっと、一緒にいて。」

「うん。離さない。永遠に、ずっと一緒にいるよ。」

互いの鼓動を感じながら、私たちはもう一度、深く重なり合った――

「はぁはぁ……」

私の熱が上がる。

「紗英、紗英!」

一緒に隼人さんの熱も上がって行く。
< 288 / 291 >

この作品をシェア

pagetop