欲望のシーツに沈む夜~50のベッドの記憶~
4、酔ったふりで、彼を誘った夜
仕事帰りのワインと揺れる視線
今日は月末ということで、営業チーム全員での打ち上げ飲み会だった。
月の最終日まで走り抜けたご褒美のような夜。なのに、私はどこか落ち着かない。
私の隣には、片瀬悠くん。
私よりも4歳年下だけど、営業成績はいつもトップクラス。
チーフである私にとって、間違いなく頼れる存在。
だけど――やけに距離を保ってくる男でもある。
「佐伯チーフ、飲まないんですか?」
「……飲んではいるよ」
グラスに残ったハイボールを揺らしながら答える。
本当は、もっと飲める。いつもなら気を遣うこともなく、それなりに盛り上がれるはずなのに――今日は違った。
なぜか、片瀬くんの隣ではお酒が進まない。
彼の視線、声のトーン、グラスを持つ手の仕草。
すべてが妙に気になって、胸の奥がざわつく。
もしかして私、酔ってるのはお酒じゃなくて――
彼に、なのかもしれない。
月の最終日まで走り抜けたご褒美のような夜。なのに、私はどこか落ち着かない。
私の隣には、片瀬悠くん。
私よりも4歳年下だけど、営業成績はいつもトップクラス。
チーフである私にとって、間違いなく頼れる存在。
だけど――やけに距離を保ってくる男でもある。
「佐伯チーフ、飲まないんですか?」
「……飲んではいるよ」
グラスに残ったハイボールを揺らしながら答える。
本当は、もっと飲める。いつもなら気を遣うこともなく、それなりに盛り上がれるはずなのに――今日は違った。
なぜか、片瀬くんの隣ではお酒が進まない。
彼の視線、声のトーン、グラスを持つ手の仕草。
すべてが妙に気になって、胸の奥がざわつく。
もしかして私、酔ってるのはお酒じゃなくて――
彼に、なのかもしれない。