私の中にあるモノ
その日、私は夢を見た。




ーーーーーそれは、遠い遠い、記憶の中の物語。





まだ自分の将来も、残酷な運命も、迫りくる寿命も、何も知らない。

無垢で、無邪気で、小さくて…純粋な、数人の竜人達。

狭い研究所の中が、自分達の唯一の世界で。

そこが「狭い世界」であることさえ知らず、ただ空の青さだけは知っている。

そんな幼い竜人達の、幼い好奇心が引き起こした出来事。



「…ねぇ、6階に何があるか、知ってる?」




ある日竜人の子供たちは、こっそり集まって、そんな話をした。
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