聖女の愛した花園
渚と一緒にいると思う、これが普通の友達なんだろうなぁと。最初はさゆりとも友達になりたいと思っていたのに、いつからそれだけでは物足りなくなってしまったのだろう。
口ではいくら憎まれ口を叩こうとも、さゆりへの想いが消えることはない。むしろ膨らんでいくばかり。佳乃子と二人で楽しそうに笑う姿を見ては、真っ黒い感情に押し潰されて苦しくなっていた。二年に上がれば透という妹ができる。透はとにかくさゆりを熱烈に慕っており、佳乃子以上にさゆりの隣を陣取るようになっていた。その姿を見る度に私の心がどんどんすり減っていく。
いい加減叶わぬ恋に身を裂くのはやめて、自分も妹を探さなければ。そう思っていた時に出会ったのが流奈だった。彼女を初めて見た時、驚いた。どことなくさゆりに似ている、と思ったからだ。と言ってもさゆりとは全く違う雰囲気を纏っているし、高等部から入学した彼女はあらゆる意味で異色だった。だが私は流奈に興味を持った。
「ねぇ流奈、私の妹にならない?」