氷の皇帝と、愛に凍えていた姫君 ~政略結婚なのに、なぜか毎晩溺愛されています~
体中が一気に熱くなり、顔が真っ赤に染まる。

「な、何を……!」

「……お互い、肌を合わせるんだ。夫婦だからな」

「肌って……体……!?」

恥ずかしすぎて、声が裏返る。

視線を逸らしたいのに、陛下の瞳は真っ直ぐで、逃げ場がなかった。

そして、彼の腕が私をそっと抱き寄せ――

次の瞬間、柔らかなベッドに押し倒される。

「……今日は無理はしない。ただ、夫婦としての誓いの“儀式”だ。」

「儀式……?」

私は戸惑いながら見上げた。

ルシウス陛下の表情には、冷たさも、無理強いする気配もなかった。

ただ、静かな熱と――ほんの少しの優しさが宿っていた。

ルシウスの唇が、私の肩にそっと触れた。

それだけで、心臓が跳ねる。

彼の手が丁寧に肌をなぞり、初めて知る感覚が身体を満たしていく。

「はぁ……」

吐息が漏れた。

こんなにも温かくて、優しく触れられることが、こんなに心地いいなんて。
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