愛しのマイガール
❁。✩
「——るり!」
倒れ込む彼女の身体を、咄嗟に腕で支えた。
細い肩が熱い。なのに手足は氷みたいに冷たい。
額に触れればじわりと滲む熱。息は浅く、頬が真っ青だった。
「くそ……!」
思わず声が漏れた。呼びかけても、返事はない。
瑠璃の身体を抱えたまま立ち上がり、ベッドまで慎重に運んだ。胸の奥で、焦りと後悔がぐしゃぐしゃに混ざる。
──なぜ、もっと早く気づかなかった。
笑っていた。
この子は、ずっと、笑っていた。
苦しいのに、限界まで張り詰めて、それでも“大丈夫”と言い続けていた。
気づいてやれなかった。
素直な彼女が無理をすることなんて、分かっていたはずなのに。
俺の庇護から離れていこうとするるりを見ているのが辛くて──目を逸らしていた。
石神を呼び、医師の往診を依頼する。
全身を落ち着かせるように一つひとつ手を動かすしかなかった。
それでも、感情だけは静まらなかった。
額に冷えた布を当て、汗で張り付いた髪をそっと払う。
そのとき、微かに彼女が寝返りを打った。
熱にうなされているのか、うっすらと眉をひそめて、唇がわずかに動く。
「……ハル、ちゃん……」
小さな声。るりが俺を呼んでいる。
「…ごめんなさい……私…はやく、ハルちゃんを支えられる人に……なりたいのに……」
「——るり!」
倒れ込む彼女の身体を、咄嗟に腕で支えた。
細い肩が熱い。なのに手足は氷みたいに冷たい。
額に触れればじわりと滲む熱。息は浅く、頬が真っ青だった。
「くそ……!」
思わず声が漏れた。呼びかけても、返事はない。
瑠璃の身体を抱えたまま立ち上がり、ベッドまで慎重に運んだ。胸の奥で、焦りと後悔がぐしゃぐしゃに混ざる。
──なぜ、もっと早く気づかなかった。
笑っていた。
この子は、ずっと、笑っていた。
苦しいのに、限界まで張り詰めて、それでも“大丈夫”と言い続けていた。
気づいてやれなかった。
素直な彼女が無理をすることなんて、分かっていたはずなのに。
俺の庇護から離れていこうとするるりを見ているのが辛くて──目を逸らしていた。
石神を呼び、医師の往診を依頼する。
全身を落ち着かせるように一つひとつ手を動かすしかなかった。
それでも、感情だけは静まらなかった。
額に冷えた布を当て、汗で張り付いた髪をそっと払う。
そのとき、微かに彼女が寝返りを打った。
熱にうなされているのか、うっすらと眉をひそめて、唇がわずかに動く。
「……ハル、ちゃん……」
小さな声。るりが俺を呼んでいる。
「…ごめんなさい……私…はやく、ハルちゃんを支えられる人に……なりたいのに……」