愛しのマイガール
その言葉が、心の奥にぽたりと落ちて、波紋のように広がっていった。
ネットに記事が出てからずっと、自分の存在が薄れていくのを感じていた。
世間の目。批判の声。同僚の視線。一つひとつが棘のように刺さって、気づけば、 私は、誰よりも自分を見限っていた。
こんな私が、彼のそばにいちゃいけない。足を引っ張るだけで、ハルちゃんの足元すら汚してしまう──
そう思ってまた、自分の気持ちに蓋をしていた。
だけど、ハルちゃんはそれでも「意味がある」と言った。私の存在そのものを、肯定してくれた。
胸が熱くなった。痛いほど、嬉しくて。
私は、たまらず彼を見上げた。
「……ハル、ちゃん…」
名前を呼ぶだけで、涙があふれてくる。
「ごめんね……ずっと、言えなかった。気づかないふり、してた。すごく、怖くて……」
唇が震えて、言葉にならない思いが胸の奥から込み上げる。
「でも、今は……ちゃんと伝えたい」
彼の目をまっすぐに見つめて、小さく、でも確かな声で言った。
「私……ハルちゃんが好き。……ほんとはずっと、ずっと、好きだった」
彼の瞳に、驚きと、優しい光が差し込んでゆく。
「ハルちゃんそばにいると、苦しいことも怖いことも……乗り越えられる気がするの。だから……どうか、見捨てないで。これからも、私を傍に置いて……」
震える手が、そっとハルちゃんの手に触れた。彼の手が、少しだけ震えた気がした。
そして私は、もう一度、はっきりと口にした。
「……ハルちゃん…大きくなった私と、結婚してくれる…?」