宵の月、秘めたる契り―帝に愛された二人の女御―
「欲しい。綾子が、欲しい。」

囁くような声と共に、帝は綾子の奥へと入った。久方ぶりに交わるぬくもり――

「……ああ……」

綾子の唇から零れた吐息が、甘く帝の耳に届く。久しく触れていなかったその感触は、やはりたまらなく愛おしい。

「綾子、綾子……」

何度も名を呼びながら、帝は彼女を貪った。

結ばれた場所からは、濡れた音が微かに響く。

耳を澄ませば聞こえてしまいそうなその音に、綾子は顔を赤らめた。

「朕は、綾子が愛おしくてたまらない。」

その言葉に、綾子は瞳を潤ませながらも唇を噛んだ。快感に震える身体を必死に押さえ込む。

「綾子、なぜ……声を殺す?」

「……人に……聞こえます……」

その答えに、帝は笑みをこぼした。

「聞こえて、何が悪い?」

綾子の顎を指先で持ち上げると、優しく口づけた。

「綾子が朕を受け入れていること、皆に知らしめてやりたい。そなたが、どれほど愛されているかを。」

その囁きと共に、再び腰が打ちつけられる――。
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