宵の月、秘めたる契り―帝に愛された二人の女御―
詠子は小さく息を吐き、微笑んだ。

「ありがとうございます……帝に抱かれて幸せでございます……」

その言葉に、帝は答えなかった。

ただ、綾子の名が、喉元までこみ上げた――
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