契約母体~3000万で買われた恋~
その言葉に、胸がいっぱいになった。

こんなにも私を想ってくれる人が、現実にいるなんて。

「……嬉しい。」

私は涙を拭うこともせず、真壁課長をぎゅっと抱きしめた。

あたたかくて、大きなその背中に、すべてを預けたくなった。

「私、頑張ります。……きっと、真壁課長に似た子供を産みます。」

そう口にした瞬間、胸の奥で芽生えた希望が静かに広がっていく。

すると彼は、ふっと微笑んでこう言った。

「理央に似た女の子でも、いいんだよ。」

その優しい声が、まるで子守歌みたいに心に響いた。

“誰の代わりでもない、私という存在を望んでくれる人”

そう思えただけで、胸の奥があたたかく満たされていった。

この夜、私たちはただの「契約の話」を超えて、“未来を願うふたり”になったのかもしれない。
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