契りの花嫁 ~冷たい夫が、私に恋をした日~
「おはよう。」

その笑みは柔らかくて、私の胸が一瞬だけ高鳴る。

――なぜ、今日に限って。

「あの……今日、お仕事は……?」

おそるおそる尋ねると、彼はふっと目を細めて言った。

「休みを取った。」

「……え?」

思わず瞬きをする。

信じられなかった。

あの仕事人間の圭一郎さんが――私の知る限り、朝から家にいるなんてこと、なかったのに。

「結婚してから、一度も……君とゆっくり過ごしてなかったからね。」

そう言って、彼は穏やかに笑った。

――あの人が、私と“過ごすために”家にいる。

その事実が、心の奥でふわりと花開いたようだった。

夢じゃない。
今朝は、ほんの少しだけ、現実が私に優しかった。

< 33 / 33 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

低カロリーで満足の食事レシピ

総文字数/3,268

実用・エッセイ(グルメ・レシピ)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ダイエットって、悩ましいですよね。 食事制限したくても、あっという間に1食何百カロリーにもなって、結局制限できてないみたいな。 しかも、低カロリーって食べてみると、足りない(汗) そんな時の為に、低カロリーの食事をご紹介します。 自分のダイエット用も兼ねてますので、私の好みに偏っています。 あしからず。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop