とある幼なじみカップルのラブラブな日常
「友香へ
結婚おめでとう!
友香とは、中学生の時からの付き合いだね!
今思うと、本当に長い時間を歩んで来たんだなって思います。
私は、生まれた時から耳が聞こえません。
そのことで、たくさん辛い思いをしてきました。
でも、それと同じくらい友香に守ってもらいました。
私のハンデを広い心で受け入れてくれ、すぐに手話を勉強してくれて、私と普通に接してくれた。
それがどれ程嬉しかったか……!
だから、胸を張って言えるよ!
友香なら、絶対に幸せな家庭を築ける!
私が保証します!
これからも、広い心を持つ真っ直ぐな友香でいてください!
ケンタさんと、いつまでもお幸せに……!
愛結」

友香は、泣いていた。
それをケンタが横から、ハンカチで涙を拭う。

友香が立ち上がり、司会者の方へ向かう。
そして、話しながら同時に手話を始めた。

「愛結。素敵な手紙ありがとう!
愛結は、私が愛結を守ってばっかみたいな言い方してるけど、違うよ。
私も、愛結にたくさん守ってもらった。
母が亡くなった時、当時の恋人と辛い別れをした時、ちょっとグレちゃって先生と大喧嘩した時……
いつも愛結は、私の傍にいてくれた。
慰めてくれたり、時には叱ってくれたり……
愛結は、私にとって大切な親友です!
これからもよろしくね!」

盛大な拍手に包まれる。
アミが愛結を立たせる。

今度は、愛結が泣いていた。

そして愛結も、友香に向かって大きな拍手を送った。


披露宴も大きな感動に包まれ終了し………最後友香とケンタが見送り、出席者達が出ていく。

愛結、アミ、クミエも、友香とケンタに見送られる。

《愛結、ほんとありがとうね!》

愛結は大きく頷き《おめでとう!》と伝えた。

そして隣のケンタがぎこちない手話で《ありがとうございました!》と伝えてきた。

微笑み《おめでとうございます》と伝える、愛結。

《大彌は?》

《近くのゲームセンターにいるよ》

《二次会、呼んでいいわよ》

《良いの?》

《せっかくだしね》

《ありがとう!》

愛結は嬉しそうに笑った。

式場を出ると大彌が待っていて、待ち焦がれたように愛結を抱き締めた。

《やっと会えた!》

《友香がね、大彌も一緒に二次会おいでって!》

《そうなんだ》
「じゃあ、良いか…」

《ん?何?》

《ううん!》

実は大彌は、このまま愛結とホテルに泊まらず帰ろうと画策していた。
どうせ愛結は二次会にも出席させられ、そして自分はきっと“来るな”と言われると思っていたからだ。


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