とある幼なじみカップルのラブラブな日常
二次会に行くなら、さすがに手ぶらはダメだろうと思った大彌。

コンビニで祝儀袋を買い、祝い金を包み友香に渡した。
「結婚、おめでとう」

「へぇ~、一応“祝う気持ち”はあったんだ(笑)」

「ううん、なかった」

「は?」

「でも、二次会呼ばれたからね。
手ぶらは失礼でしょ?」

「ほんっと、ムカつくわね!」

「だったら帰ろうか?
あ、もちろん、愛結も連れて帰るけどね」

「は?
あんた、バカ?」

「は?
これでも、ずっと成績上位だったよ」

「はぁ…ダメだわ…
絶対、何があっても、こいつとはわかり合えない……」

「もう、やめろって!
せっかくのお祝いだろ?
…………わざわざありがとうございます!」
隣でケンタが友香をなだめ、大彌に微笑んだ。

「いえ、おめでとうございます」

「えーと…愛結ちゃんの彼氏さん?ですよね?」

「いえ!
“フィアンセ”です」

「へぇ~、愛結ちゃん婚約中なんだ!
…………えーと……おめでとう?だったかな?」
愛結にぎこちなく、手話で伝えるケンタ。

「………」
(おめでとう?って、どういう意味だろ?)
目をパチパチして、大彌を見る。

《僕と愛結が婚約してること話したの。
それで、おめでとうってさ》

そこで漸く意味がわかった、愛結。
微笑み《ありがとうございます》と伝えた。

軽い軽食と飲み物を飲みながら、みんなそれぞれ話をしている。
そんな中、大彌は愛結をがっちり牽制していた。

「へぇ~、わざわざついて来たなんて…
凄いっすね!」
男性の出席者達に囲まれている、愛結。

愛結の代わりに、大彌が答えている。
「えぇ、まぁ」
(当たり前だ。
“お前等みたいな輩がいるからな”)

「そっか…婚約中なんだ…(笑)」
「残念だな(笑)」

「は?」

「あ、式場にいる時から、可愛いなって思ってて(笑)」

「そうですか。
でもすみません、僕のフィアンセなんで!」

「わかってますよ!(笑)」

すると愛結が《どんな話してるの?》と聞いてくる。
《僕と婚約してることを話してるの。
愛結からも言ってよ!
“婚約中です”って!》

《怒ってるの?》

《嫉妬してるの!
愛結は僕のフィアンセなのに、言い寄られてるから!》

《言い寄られてなんかないよ?
それどころか、私はこんなだからほとんど話すらしてない》

不機嫌な大彌。
愛結は、困ったように見つめていた。


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