とある幼なじみカップルのラブラブな日常
そしてその日、急遽残業になってしまった。

愛結にメッセージを入れる。
【お疲れ様。
愛結、今何してる?
僕は今日、急に残業になっちゃったんだ…
悪いんだけど、先にご飯食べてて?】

するとすぐに既読になり【わかった。でも大彌が帰るまで待ってる】と返信が来た。

う〜ん…待たれると、気になって仕事に集中出来ないんだよね………(笑)

僕は、愛結を傷つけないようにメッセージを送った。

【待たせるの悪いし、僕は合間に軽く食べるだろうから食べてて?
でも、あゆの気持ちは嬉しい!ありがとう♪】

すると【わかった】と返信が来た。
僕は、ホッと肩を撫で下ろして仕事に戻った。


それから僕が自宅マンションに帰り着いた時には、午後9時を過ぎていた。

中に入ると、愛結はソファでうたた寝をしていた。
僕は愛結を起こす前にキッチンを確認する。

愛結がちゃんと、夜ご飯を食べたのか確認するために。

流し台を見ると、少し大きめのお碗と木製のレンゲが水切りカゴに伏せてあった。

「何を食べたんだ?」
木製のレンゲは、主にチャーハンを食べる時に使っている。
でも、チャーハンにしてはこのお椀では量が少ない。
それに愛結は、いつもカレー用の皿に盛っている。

そして冷蔵庫の中には、まるで作り置きでもしているかのように、沢山のおかずがタッパーに小分けされて入っていた。

本当に、愛結はちゃんと夜ご飯を食べたのだろうか?

考えてもわからない。
僕は愛結の隣に座り、優しく揺すり起こした。

ゆっくり愛結が目を開ける。
僕は愛結の目の前で手を振った。

そこで漸く僕が帰ってきたと気づいた愛結。
嬉しそうに笑って、抱きついてきた。

僕も抱き締め、頬を擦り寄せる。

そして向き直って《おかえり。遅くまでお疲れ様!》と労ってくれた。

僕は微笑み頷いて、愛結に聞いてみる。

《夜ご飯、ちゃんと食べた?》

愛結が頷く。

《何を食べたの?》

《お茶漬け》

は?
お茶漬け?
居酒屋で締めに出るアレ?

お茶漬けって、夜ご飯って言えるの?

僕が固まっていると、愛結が顔の前で手を振ってきた。

《お茶漬けはご飯って言えないよ。
ちゃんと食べなきゃ!》

《わかってるよ。
でも、寂しかったから》

そういって、僕に再度抱きついてきた。

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