とある幼なじみカップルのラブラブな日常
でも一応、私のスペースは開けてくれているようだ。
そして大彌の右腕が伸ばされていて、私をいつも腕枕してくれている状態で寝ていた。

“腕枕出来ない”って言ってたじゃん!
てかそんなことするなら、素直に“一緒に寝よ”って言えばいいじゃん!!

私は、持っていたぬいぐるみを大彌に向かって投げつけた。
すると大彌には当たらず、ちょうど私が寝る所にちょこんと座るようにぬいぐるみが落ちた。

もう!!!

私はムッときて、ピンクの服を着たぬいぐるみを持ってきて、もう一度大彌に向かって投げつけた。

すると今度は、大彌の胸の当たりに当たった。
でも大彌は、ピクリとも動かない。

もう!!!なんで!!?

そして私は、クッションやソファに掛けているブランケットなどを次々と大彌に投げつけた。

そこまですると、大彌もさすがに起きて目を開けた。
大彌の周りや、ベッドの下にはぬいぐるみやクッション、ブランケットなどが散らばっている。

そんな中……大彌は起き上がりあぐらをかいて座り、ドア前にいる私に向かって《おいで?》と“冷静に”手を動かした。

こんな時でも冷静なんだから!

てか、なんで私がそっちに行くの!
大彌が来ればいいじゃん!

私はイヤイヤと、首を横に振った。

すると大彌は、大きくため息をついてベッドを降りて、漸く私の方に寄ってきた。
そして私の前で止まると、呆れたように《一緒に寝たいなら、そう言えば良いでしょ?》と伝えてきた。

《違うよ》

《でもどう考えても、まだ寝ないっていった手前“やっぱり一緒に寝たい”って言えなくなったって感じでしょ?》

…………そ、そうだけど……

《こんな沢山投げてきてさ。
意地なんか張らないで、一言いってくれれば僕は喜んで一緒に寝るのに》

………

《僕だって、一緒に寝たいんだからね?
愛結を抱き締めてると、安心するし》

………

《愛結?》

………

《泣かないの!
ね?一緒寝よ?》

あれ?
なんで私、泣いてるんだろう……

淋しかったから?

《ずっと、傍にいるからね!》
大彌が目元を拭ってくれる。

あぁ、結局私は……
“大彌から離れられない”


そして私は結局、大彌には敵わないのだった―――――――

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